コンテンツマーケティングに活かす、ペルソナの作り方。

※今回、内容をコンテンツマーケティングを行う前提で書いていますが、それ以外でも活用可能ですので是非参考にしてください。

こんにちは。㈱シンラウンド代表の中島 達(@NakajimaSatoru)です。

コンテンツマーケティングを行う上では、

  • どの様なタイミングで
  • どのようなコンテンツを提供するか?

というのが、非常に重要になります。

この視点が抜けてしまうと、アクセスは集まるけど、コンバージョンに繋がって来ません。

そのため、カスタマージャーニーマップなどを作成し、

  • 誰が?
  • どのようにコンバージョンまでたどり着くか?

というのを考えるのですが、この時に「誰が?」の部分が明確で、社内で共有されていなければ、適切な施策を打つことができません。

参考記事

カスタマージャーニーマップの作り方はこちらを参考にしてください。

カスタマージャーニーマップの作り方

そこで今回は、この「誰が?」に当たる「ペルソナ」の

  • 意味
  • 何故必要なのか?
  • 実際の作り方や設問項目

に関して、お伝えします。

ペルソナとは?

ペルソナとは、自分の商品やサービスを購入してくれる、代表的な人物像の事です。

ターゲットとは異なり、「名前」や「年齢」「顔写真」「趣味趣向」「仕事内容」など、特定の一人の人物まで落とし込んで行きます。

何故ペルソナが必要なの?

コンテンツマーケティングを行う上では、

  • どの様なタイミングで
  • どのようなコンテンツを提供するか?

というのが、非常に重要です。

この視点が抜けてしまうと、アクセスは集まるけど、コンバージョンに繋がって来ません。

そのため、カスタマージャーニーマップなどを作成し、

  • 誰が?
  • どのようにコンバージョンまでたどり着くか?

というのを考えるのですが、この時に「誰が?」の部分が明確で、社内で共有されていなければ、適切な施策を打つことができません。

そのため、

  • 顧客に対して、共有の認識を持つ
  • 顧客の解像度を上げて、本当に必要な情報を明確にする
  • 必要なコンテンツを適切なタイミングで提供する

などの目的のためにペルソナはつくられます。

ペルソナの作り方

ここからは、実際の作成方法に関して、順にお伝えさせて頂きます。

Step1:ペルソナに必要な項目を定義する

まずは、ペルソナに必要な項目を整理します。

この際に、ご自身の事業がBtoBなのか、BtoCなのかにより、項目の内容が異なって来ます。

項目としては、以下のようなものが挙げられます。

BtoCの場合

  • 名前
  • 年齢
  • 性別
  • 住まい
  • 職業
  • 職場住所
  • 役職
  • 仕事の内容
  • 年収
  • 家族構成
  • 趣味
  • 良く読む雑誌
  • 大きな関心ごと、心配、願望
  • 持っている課題、悩み
  • 課題解決に向けての障害物
  • 課題解決に関わる、見ているもの、聞いているモノ
  • 課題解決のために、行っている事(行ったけど、結果が出なかったものに関しては、結果が出なかった理由)
  • ネット、パソコンの利用状況
  • 利用しているSNSや投稿頻度
  • 平日、休日の1日のスケジュール
  • 購入における優先順位(例:1,デザイン 2,金額 など)

BtoBの場合

BtoBの場合には、担当者の情報と、会社の情報の2つを検討します。

担当者情報
  • 氏名
  • 部署
  • 役職
  • 担当業務
  • ビジネス上の目標
  • ビジネス上の課題
  • 良く読む雑誌、Webメディア、テレビ
  • ネット、パソコンの利用状況
  • 利用しているSNSや投稿頻度
  • 平日、休日の1日のスケジュール(情報収集する時間帯)
会社情報
  • 会社名
  • 業種・業態、提供サービス
  • 売上高
  • 会社の業績
  • 従業員数
  • 従業員数の増減推移
  • ターゲットから考える承認プロセス
  • ターゲットの課題に関する、各承認プロセス毎の上司の考え。(どの様な指示のもと、ターゲットに課題を与えているか?)
  • 会社の風土

Step2.ペルソナに関連する情報を集める

ペルソナに関しては、妄想で作っても意味がありません。
そのため、項目を決めた上で、特定の一人の人になるよう掘り下げて行く必要があります。

掘り下げて行く際には、以下のような方法があります。

1.過去のお客様にヒアリング

過去のお客様や、見込み客の方などにインタビューをします。

実際に購入してくれているので、上記の設問以外でも

  • どこで知ったのか?
  • どこと比較したか?
  • 最終的になにが理由で購入に至ったか?

などまで聞けるとさらに深堀り出来るかと思います。

2.友人・知人、社員の中でペルソナに近い人にヒアリング

過去のお客様が難しい場合には、近しい人を元に作成し、直接聞きに行くのも良いと思います。

3.アンケートやネット情報の調査

  • 直接のヒアリングが難しい場合には、アンケートを作成し、依頼する。
  • Yahoo知恵袋やお願いGooなどの質問サイトから、悩みを拾い上げる
  • 国や調査機関などが出しているデータを参照する
  • Googleアナリティクスなどの自社データを利用する

などを行い、ペルソを深堀りしていきます。

Step3.必要な項目に整理しペルソナを作成

必要な項目と、集めた情報をもとに箇条書きでペルソナを作成します。
ヒアリングをする中で、最初に検討した項目以外のものが出て来た場合には、随時追加しましょう。

この際に、フリーフォーマットエリアを作っておくと、まとめやすくなります。

Step4.ストーリーにして肉付けしていく

リアルな1人の人物像としていくために、

  • 抱えている悩みが生じた原因や背景
  • 現在の悩みの捉え方
  • 解決に向けて動いたこと

など、ストーリーにして、肉付けしていきます。

ペルソナ作成における注意事項

ペルソナ作成に関しては、正しく作成し、利用できれば非常に有用なものです。

しかし、誤った作成をしてしまうと、誤った施策に結びついてしまいます。

そのため、以下3点には注意が必要です。

特定の1人に

良くあるのが「30代男性」などの範囲で項目が設定されている事です。

30代男性といっても、30歳と39歳では考え方、検討の仕方は大きく異なります。
そのため、特定の一人にしぼり込みましょう。

しかし、事業によってはターゲット複数いる場合もあります。
その場合には、ペルソナを分けてそれぞれ検討するようにしましょう。

ウチのスタジオも、映像制作会社と、個人利用でペルソナを2つ設けています。

会社に取って都合の良い人ではない

ペルソナは会社に取って、都合の良い人ではありません。
あくまでも代表的なユーザ像です。

このことを意識していないと、会社に取っての都合の良いペルソナが出来上がり、そのペルソナに合わせてカスタマージャーニーが作成され、誤った施策を打つ形になってしまいかねません。

そのため、あくまでも代表的なユーザ像と捉え、ヒアリングを重ね、妄想となる要因は出来るだけ無くしていきましょう。

きちんと数字的な根拠を持つ

現場の肌感覚というのは、数字にしてみるとズレている場合もあります。

例えば、「お客様の大半が30代前半の女性です。」と言われていたところ、数字で確認してみたら、

  • 確かに売上点数としては、30代前半がトップ
  • ただし、利益ベースにしてみると、30代中盤が圧倒的に多い

なんてこともあります。

そのため、ペルソナを考える際には、数字的な根拠を持ちましょう。

妄想ではなくリアルな一人に

ペルソナは、事業を行う上で土台となる「誰に?」を1人のユーザ像にまとめたものです。

この設計が抽象的でリアルでないと、施策全体がぼやけたものになってしまいます。

そのため、是非今回の内容をもとに作成し、有効な施策に結びつけてください。

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投稿者プロフィール

中島 達(Nakajima Satoru)
中島 達(Nakajima Satoru)
株式会社Synround 代表取締役

「続ける。 」をコンセプトに、Webマーケティングにおける戦略立案/サイト制作/システム保守/コンテンツ制作を実施。

web、動画は作っただけでは意味が無くて、そこから育てて行く物。ただ、中小企業、小規模税理士事務所では人や費用により続けることが難しいため、続けるための環境作りをしてます。

過去の事業:Webサービス×2、レンタルスペース5店舗

ABOUTこの記事をかいた人

株式会社Synround 代表取締役 「続ける。 」をコンセプトに、Webマーケティングにおける戦略立案/サイト制作/システム保守/コンテンツ制作を実施。 web、動画は作っただけでは意味が無くて、そこから育てて行く物。ただ、中小企業、小規模税理士事務所では人や費用により続けることが難しいため、続けるための環境作りをしてます。 過去の事業:Webサービス×2、レンタルスペース5店舗