WordPressでのテーマ(theme)のアップデート方法と実施時の注意事項

こんにちは。中島 達(@NakajimaSatoru)です。

WordPressに関しては良く、「簡単」「誰でも出来る」と言われ、苦手な人向けに、ブログ作りのワークショップがあったり勉強会があったりします。

ただ、多くの場合は、テーマを変更する。ブログを書くなどの表面的なことで、システム運営のことまでを教えてくれません。

※Wordpressを運営していくための必要なシステム運営の全体像に関してはこちらを参照下さい。

WordPressは簡単じゃない?WordPressを使う上で必要なシステムメンテナンス。

その中でも今回は、「テーマ(theme)のアップデート」について記載します。

テーマに関しても、デザインの変更や不具合への対応、セキュリティの対応などあります。
ただ、テーマに関しては更新の通知が表示されません。(購入したテーマで親切なところは表示してくれます。)

そのため、日頃から確認する習慣をつけて、更新があった場合には早めに実施するようにしてください。

テーマのアップデート方法には3パターンあります。

テーマのアップデートに関しては、

  • WordPressに登録されているテーマかどうか?
  • 外部のテーマ(購入したり無料でダウンロードしたり)テーマかどうか?
  • 個別にカスタマイズしているかどうか?

で実施方法が変わって来ます。

個別のカスタマイズってどのようなものを指すの?

個別のカスタマイズとは、

  • single.php
  • page.php
  • function.php

など、テーマで利用されている、phpやcssなどのファイルに直接、追加や修正をしているものになります。

テーマのアップデートにあたり、新しいファイルで上書きされてしまい、追加の設定が削除されてしまう場合があります。
(実際の設定方法に関しては、下の方で記載します。)

テーマアップデートの手順

では、順番にアップデート手順について記載していきます。

まずはバックアップを

テーマによりアップデートの実施方法は異なるのですが、どんなテーマであっても、まずはバックアップを取って下さい。
もし、日頃から取ってない方は、こちらの記事を参考にバックアップを実施して下さい。

UpdraftPlusのインストールからバックアップ実施まで

その際に、バックアップデータをサーバ内に保管している場合には、FTPソフトなどを利用し自分のパソコンに保管しておきましょう。

WordPressに登録されているテーマのアップデート方法

こちらは非常に簡単になります。
そのため、更新があった場合には、ご自身でやりましょう。

管理画面にログインし、[外観]-[テーマ]をクリック

[今すぐ更新]をクリック

アップデートが完了すると「更新しました」と表示されます。

WordPressに登録されているテーマだと、これで以上になります。

外部のテーマ(購入したり無料でダウンロードしたり)テーマのアップデート方法

※現在、自分が管理しているサイトで、購入したテーマのアップデートが必要なサイトがありませんでした。
そのため、画像に関して、Wordpressに登録済みのテーマで行っています。
今後、アップデートが必要なサイトが出てきたら差し替えていきます。

全体の手順としては、

  1. 更新するテーマの最新版をダウンロード
  2. 一度テーマを変更
  3. 利用しているテーマを削除
  4. 新しいテーマをインストール

となります。

手順の中で、テーマを一時的に変更⇛削除⇛再インストールとやっているため、影響が出る場合もあります。
そのため、心配なようでしたら、Web屋に依頼するのが良いと思います。

ちなみに、今回のこの記事を作る上で、やってみたら、画像のような感じで真っ白では無いものの表示されなくなりましたwww
本当はこのグレーの箇所に記事の一覧が表示されています

1.更新するテーマの最新版をダウンロード

まずは、更新するテーマの最新版をダウンロードしてきて下さい。

2.一度テーマを変更

管理画面にログインし、[外観]-[テーマ]をクリック

現在利用しているテーマ以外のテーマを有効化

3.利用しているテーマを削除

今まで利用していたテーマにマウスを持っていき、[テーマの詳細]をクリック

右下にある[削除]をクリックして、テーマを削除します。

4.新しいテーマをインストール

改めて、テーマをインストールし、有効化をして下さい。

これで、以上になります。

個別にカスタマイズをしている場合のアップデート方法

個別にカスタマイズしている場合には、テーマのアップデートに伴い、個別設定が消えてしまう場合もあります。
そのため、個別設定をおこなっている場合には、Web屋に依頼した方が無難かと思います。

※基本的にテーマのファイルに関しては、直接修正するべきものではありません。
そのため、基本的には、子テーマを利用して個別のカスタマイズを行うようにして下さい。
子テーマを利用してもらえれば、個別設定が消えてしまうと行ったことを防ぐことができます。

全体の手順に関しては、

  1. 設定しているファイルを別途保存
  2. テーマのバージョンアップを実施
  3. 個別カスタマイズをアップデート後のテーマにも反映

となります。

1.設定しているファイルを別途保存

FTPソフトを利用して、個別に変更を加えているファイル(〇〇.phpなど)をダウンロードしておきます。
(もし、不安でしたらWordpressのデータ全部をダウンロードしておきましょう。)
※便宜上、「Ver-beforeファイル」って呼びます。

2.テーマのバージョンアップを実施

上記のWordpressに登録されて場合、外部のテーマ(購入したり無料でダウンロードしたり)の場合を参考に、バージョンアップを実施してください。

個別カスタマイズをアップデート後のテーマにも反映

元々設定していた、個別カスタマイズを新しいテーマにも反映させます。

設定方法としては、FTPを利用したものと管理画面からやるものがあります。

FTPで実施する場合
  1. FTPを利用して、バージョンアップ後の設定のファイルをダウンロード。
    ※便宜上、「Ver-Afterファイル」って呼びます。
  2. バージョンアップ後の設定のファイルに、変更箇所を追記。
    ※便宜上、「Ver-After-カスタムファイル」って呼びます。
  3. サーバ上にある、「V-Afterファイル」の名前を変更します。(例:「V-Afterファイル.php_日付」など)
  4. 「V-After-カスタムファイル」をサーバいアップロードします。

この際に、「Ver-beforeファイル」をアップしてしまうと、整合性がとれなくなりおかしな動作につながってしまう場合があるので、必ず、

  1. サーバ上にあるものをダウンロード
  2. 追加変更
  3. 変更した物をアップロード

という手順を取りましょう。

管理画面から実施する場合

管理画面にログインし、[外観]-[テーマエディター]をクリック

注意がでてくるので[理解しました]を選択

右メニューからファイルを選択し、変更箇所を追記します。

[ファイルを更新]をクリックして完了となります。

サイトを確認

最後に動作の確認のため、

  • サイトに行き、ブログ記事やカテゴリーページ、固定ページなどの表示を確認
  • テスト的に記事を投稿してみる

などを行ってみて下さい。

特に問題がなければ、完了となります。

日頃からバージョンを確認して、定期的に行いましょう。

テーマのバージョンアップに関しては、今利用しているテーマによって実施方法が変わって来ます。

また、バージョンアップの中には、セキュリティ関連のものもありますので、「怖いからやらない」ではなく、バージョンアップが必要になったら関係者と相談して早めに実施して下さい。

投稿者プロフィール

中島 達(Nakajima Satoru)
中島 達(Nakajima Satoru)
株式会社Synround 代表取締役

「続ける。 」をコンセプトに、Webマーケティングにおける戦略立案/サイト制作/システム保守/コンテンツ制作を実施。

web、動画は作っただけでは意味が無くて、そこから育てて行く物。ただ、中小企業、小規模税理士事務所では人や費用により続けることが難しいため、続けるための環境作りをしてます。

過去の事業:Webサービス×2、レンタルスペース5店舗

ABOUTこの記事をかいた人

株式会社Synround 代表取締役 「続ける。 」をコンセプトに、Webマーケティングにおける戦略立案/サイト制作/システム保守/コンテンツ制作を実施。 web、動画は作っただけでは意味が無くて、そこから育てて行く物。ただ、中小企業、小規模税理士事務所では人や費用により続けることが難しいため、続けるための環境作りをしてます。 過去の事業:Webサービス×2、レンタルスペース5店舗