こんにちは。㈱シンラウンド代表の中島 達(@NakajimaSatoru)です。
6年前より動画撮影スタジオを運営し、動画というものに携わって来ました。
当時から「動画元年」と言われ、動画がテレビや映像制作会社以外にも普及するだろうと言われてきました。
そして、ここ数年やっと、Youtuberの活躍やスマホや回線の発達により、映像制作をやったことない人まで「とりあえず映像を作ろう」というレベルまで普及してきたかな?と思います。
そこで今回は改めて、
- 動画コンテンツを利用するメリット・デメリット
- 動画コンテンツを利用する上で気をつけなければ行けないこと
をまとめたいと思います。
動画コンテンツのメリット
メリットに関しては、以下の6つが上げられます。
1.他のコンテンツより、目を引き、注目を集める
人は元来、動くものに目が奪われやすい性質を持っています。
そのため、サイトに動画が掲載されている場合など、その他文字や画像コンテンツより目を引き、注意を引く事が出来ます。
2.多くの情報が正確に伝わる
動画には「音」「動き」「時間軸」という様々な要素が含まれており、文字だけ、画像だけよりも遥かに多くの情報を瞬時に届けることができる。
また、映像にテロップ(文字)を入れる事で、動画の中で、文字での情報提供も可能なため、さらに多くの情報を伝える事が出来ます。
3.記憶に残りやすい
動画を通して感情を動かすと、人は動画の内容と感情を一緒に脳に記録するため、記憶の変容が起こりにくく、長期的に定着しやすいと言われています。
4.拡散性の高さ
動画によって何かしらの感情を持った視聴者の中では、その経験を他人にも共感して欲しいという思いが生まれ、ソーシャルメディア上などで「シェア」という行動を起こしやすい状態になります。
5.Youtubeという巨大プラットフォームを活用出来る
少し話がずれるのですが、Youtubeという見てもらうための巨大プラットフォームが利用でき、見込み客との接点を増やせるのは大きなメリットです。
6.「聞く」コンテンツとしても利用できる
移動中など画面が見れない中でもYoutubeで音楽や音声を流して聞いているといった経験はありませんか?(もしくは、やっている人を見たことありませんか?)
動画から音声コンテンツに変わる事で、情報量は減ってしまうかもしれません。
しかし、移動中など見込み客の1日の時間において、新しい接点を作る事が可能になります。
また、最近だと、キングコングの西野さんがVoicyで録音したものをYoutubeにそのままアップロードするといった実験もされています。
【公式】西野亮廣エンタメ研究所
https://www.youtube.com/channel/UCOy5sLcFLqYNqZ1iurp4dCg
動画コンテンツのデメリット
デメリットに関しては、以下の4つが上げられます。
1.労力とコストが必要
動画を利用する事で、多くの情報を伝える事が出来ます。
しかし、情報を盛り込む分、機材、撮影、編集など手間や費用が多く掛かります。
2.時間軸があるため、見た箇所により伝わる内容が異なってしまう
最初から最後まで見て貰えれば、きちんと意図を伝える事が出来るかと思います。
しかし、動画に関しては、
- 途中で見るのを辞めてしまう
- 飛ばし飛ばし見る
といった見方をする方が多くいます。
そういった見方の場合、必要な情報が伝わっていなかったり、誤解を招いてしまったりする場合があります。(テレビの編集と同様ですね。)
3.最低限のクオリティが無いとマイナスイメージとなる
スタジオを始めた直後は動画を出し手入れば「すごい」とポジティブなイメージに捉えて頂けていました。
しかし、最近では、セミナーや、インタビューなど、それ以外の動画でも最低限のクオリティが求められる様になったかと思います。
そのため、最低限のクオリティが無いと悪い印象を持たれてしまいます。
また、クオリティを求めれば求める程、機材や人件費などコストが大きく増加してしまいます。
なお、テレビCM、Web広告など、昔からハイクオリティを求められている動画は、クオリティが伴っていなければマイナスイメージになります。
4.サイトでは中々見られない
これは特にサイトに掲載をした場合です。
サイトに掲載した動画は、「サイトを巡回している中でふとクリックする」という事はあまりありません。
- まずは、さっと見れる文字や画像などを優先して見る
- 文字や画像で、製品やサービスに興味が湧く
- 詳細を知るために動画を見る
といった流れが多くなっています。
そのため、見て貰うための流れを工夫する必要があります。
動画コンテンツを利用する上で気をつけなければ行けない点
1.とりあえず動画はNG
「動画使ってなにか出来ない?」というご相談を時々頂きます。
しかし、この考え方をされていると、多くの場合動画マーケティングは失敗されるかと思います。
あくまで、動画は手段です。
そのため、動画マーケティングでは、
「自社に取って改善したい箇所があり、その改善方法の中で効果が一番見込めそうな場合に動画を使う。」
このような視点で取り組まなければ、多くの費用を掛けても、「かっこいいも動画を作っておしまい。」という形になってしまいます。
2.動画の目的に応じた評価をする
動画の目的に関しては、マーケティング分野では
- 認知獲得
- ブランディング
- 商品やサービスの説明
また、マーケティング分野以外でも
- リクルート
- コストダウン
- 教育
など、多くの用途があります。
そして、ほとんどの場合、その目的に合わせて動画を作成されていると思います。
しかし、そういった目的に合わせて動画を作成しているにも関わらず、動画マーケティングというと、「バズらせる。拡散させる。」という別の指標で評価をしがちになります。
その結果、本来の目的は達成されているのに、プロジェクトが継続出来ないなどの声も聞かれます。
3.良いものを1本作れば良いはNG
どの様な施策でも、
- 計画
- 実行
- 結果検証
- 修正
ということを繰り返すかと思います。
しかし、動画においては、1本のコストが高い事もありますが、「良いものを1本作って長く使い回す。」という意識を持たれている方が多くいらっしゃいます。
動画に置いても、必要なのは実行と検証、修正を繰り返す事です。
そのため、1本作れば良いものではなく、改善出来る環境を作っていただければと思います。
動画は目的に合わせて利用すれば、抜群の費用対効果を見込める
動画に関しては、メリットもデメリットも非常に大きいものになっています。
そのため、目的を見誤ってしまうと、効果が出ないだけでなく、多大なコストが掛かってしまいます。
しかし、メリット・デメリットを把握し、目的を持って利用することが出来れば、抜群の費用対効果を見込めるかと思います。
そのため、是非メリット・デメリット、利用する上での注意点を把握した上で、動画を活用して下さい。
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